「お手を拝借、 お手を拝借」
可愛らしい、女性スタッフさんに、こう声を、かけられ
何事?
楽しいことが、始まるのかな?
豪華な1階のダイニングル-ムで、私と、同じテーブルの、木村のおじいちゃんは、
見るからに、嬉しそうに、にこにこ、にこにこ、照れ笑いしながら、手をさしだしました。
そうだよねぇ。
若い、かわいらしい女性から、声掛けられるなんてこと、下界では、絶対、ないものね。
この介護付き有料老人ホームの、入居者だけの、特別、特別の特権だよ。
若返るね。
この介護付き有料老人ホームには、100才以上の、人生の先輩方が
5,6人いらっしゃるのも、うなずけます。
90才以上の方は、とても、多くいらっしゃいます。
下界で、反対に、おじいちゃんから、わかい女性に、声かけようものなら、~~~
下手すると、逮捕されるかもね。
今は、なんだか、セクハラとか、むずかしいもの。
木村のおじいちゃんの、嬉しさは、よく、わかります。
スタッフさんは、にこやかに、優しげに、実は、実は、~~~~~~~~~~~
木村のおじいちゃんの朝食後のお薬を持って、近ずいてきたのです。
木村のおじいちゃんが、朝食を、食べ終わったことを、きちんと
遠くから,確認して、薬が入った、小さな、きれいな、入れ物を、乗せたお盆を、持って
近ずいてきたのです。
そして、薬は、さらに、きれいな、セロハン紙のような袋に入れられ、そこには
「木村敏二様、5月27日 朝食後の薬」と、印刷されているのです。
そして、木村のおじいちゃんの、朝食が、のったお盆の上には、
「木村敏二様 普通食 和食 部屋番号 511号室」と、書かれたネームプレ-トが、のっていて
そのネームプレ-トと木村のおじいちゃんの薬と、スタッフさんの持っているアプリケーションソフトと、
照らし合わせて、確認して-----------
さらに、スタッフさんは、声を出して、読み上げ、-------
本当に、何重にも、何重にも、入居者の、健康のために
お薬1つ、とっても、こんなに、厳重に、管理してくださっています。
私は、びっくりです。
何重にも、何重にも、間違えがないように、なっています。----------
本当に、ありがたいことです。
ありがとうございます。
ホ-ム長様、副ホ-ム長様はじめ皆様方、看護師の皆様方、スタッフの皆様方
ありがとうございます。